掲載日
2023.03.31
R4オープンイノベーション
デジタルマップを活用した防災啓発による地域防災力の強化
掲載日
2023.03.31
現状の紙のハザードマップを重ね合わせて見ることが簡単に出来ないため、地域の自主防災組織や学校においては複数の災害発生を想定した学習が思うように出来ていません。また、地域の自主防災組織などは、過去の被害状況や言い伝え(災害伝承)など、地域のことをよく知っていますが、こうした高齢者の知識が地域に伝えられておらず、今後の継承に問題が残ります。
このため、ハザードマップを重ね合わせることが出来るデジタルマップに、高齢者が有する災害伝承等を追加した地域防災マップを作製し、モデル地区とモデル校で学校教育と地域が連携して防災教育を行う実験に、民間企業と行政が協働して取り組みました。
■プロジェクト名
令和4年度デジテック・オープンイノベーション採択事業
■プロジェクト参加会員
宇部市
株式会社エイム
一般社団法人やまぐちGISひろば
特定非営利活動法人防災ネットワークうべ
■プロジェクトの進捗
防災授業における共通の指導ツールとして、災害ごとのハザードマップのデジタル化に取り組むとともに、学習指導要領にそった授業内容とすべく、教材内容についても検討しました。
また、防災授業において児童・生徒が利用できる環境を構築し、実際にモデル校において、防災授業を実施しました。
アンケート結果より、防災授業を通じて「あらためて災害情報や避難所・避難場所の確認が行えた」とする児童・生徒が多数おり、「ハザードマップの総合的理解の促進」と「防災啓発の充実」に手ごたえが感じられました。